留袖の裄直しの顛末は、、 [お直し・色々]

三月に息子さんの結婚式に出席の知り合いのYさんから、裄直しを頼まれました。
裄が女並みの一尺六寸五分になっていました。
その方のお母さんの留袖だそうです。
見せて頂いたら、オンワード製とタグが。。。
多分お母さんがお若い時の物と思いました。
なんと刺繍が豪華な事か!!

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凄い~~こんな素敵な留袖あまり見た事も仕立てた事もありません。
裄の縫い代を確認した所、(この時胴裏の縫い代がが沢山有って、触って見た所、表も有る間隔でしたが・・ミスでした)4センチ、一寸ほど出せそうでした。
着る方は、男並みの一尺七寸五分欲しいのです。

式は三月だけど、早めにやっておこうと取り掛かりましたら・・・
袖を解き始めたら、、胴裏の縫い代は沢山あるのに、なんと表生地が一センチしかない!

え??これってその時代の反幅なのだろうか?

確かめる時に、解いてみれば良かった~~~胴裏の縫い代が沢山あったので表地も有ると思っていました。

Yさんに直ぐ連絡しました。

今からでは他に当る時間や、レンタルも無理そう。どうしましょう~~と困惑。

そこで、ふと私の母の留袖の事を思い出しました。
最近、母の所から誰か着たい人がいたら貸してやってともらってきたばかりでした。
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母のは、私が仕立てをしている関係で当時世話になっていた呉服屋さんで求め仕立てた物なんです。多分三十五年くらい前です。

母もそれでも2、3回は着たでしょうか。

広げてみたら、なんか良いじゃないですか!!これ!

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ただし、裄がやはり・・二枚とも女並みの裄でした。

母の世代八十代には女並みの裄、私達世代は、男並みの裄、娘世代はきっとそれ以上になっている。
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裄が出るかしっかりみました。s-51489264_1729033540573863_814284670714773504_n.jpg
十分男並みに出来ました。これは袖幅を2センチ広くするように縫っている所です、


結婚式で留袖はこれからもずっと着られて行くのかな?
そんな事ふと思いました。

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Yさん、安心してくれました。どうぞお使い下さいね。

母の留袖、久しぶりに晴やかな披露宴に出席で、嬉しそうです。

注*二枚とも、比翼が着物の裾から出てしまっていました。表が縮んだのか??なんのかな??
わかりませんが、母のはちゃんと丈を直して見えないようにしました。
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