今年初の浴衣仕立て

実は昨年からお預かりしていた浴衣です。
春になったら取り掛かりますね！と連絡したのは寒い冬、、
いやはや、春も本番を通り越して暑いくらいです。
遅くなってしまいました。



ピンク色に可愛い丸紋の綿紅梅の生地の浴衣です。
今は、下に襦袢を来て夏着物として着る方も多いです。
そんな風にも着れそうです。

要所の柄の配置ですが、、やはり大事なおくみ、、








似ていますが微妙に感じが違います。

さてどれに決めたのでしょうか？

そして掛け襟ですが、今回はこの２種類からどちらを選ぶか、、






反物からのオーダー浴衣の良い所は、やはり自分寸法を測り割り出し、、
柄の配置で感じが変わるので、お客様と一緒に選び決めていく事が出来る事。
私はオール手縫いです。
生地を痛めない手縫いでやらせていただいてます。

浜松注染 浴衣仕立て

浴衣を初めて作るので、反物選びから一緒にしました。
ネットで選ぶのは中々難しいのですが、
2人で一緒にお店に行くと言う時間が取れないので、、

折角だから、浜松産でと思い幾つも候補有りましたが、、、

この反物にしました。



ちょっと地味に感じるかもですが、
白い菊の柄と赤い南天が良い感じ！



折角なので長く着て欲しいと思います。



私など、高校生の時に祖母が誂えてくれた浴衣がまだ着れるんですよ。
キャーーー４０年以上前じゃん。

仕上がりましたよ。




帯を色々変えると雰囲気が全然違うので、楽しいです。



覚えたての、風船太鼓　　可愛いです。




南天は、、

難を転じて福と成す。

浴衣のお仕立て

私の所へおいでになる方は自分で反物を探す方が殆どです。
何処で見つけたの？っていつも聞いてしまう。（笑）



こちらは、表示は無いですが東京の染めみたいな気がします。
小さい本がいっぱいで、千鳥が飛んでいます。



きっとお似合いだろうな。

綿紅梅の浴衣

綿紅梅の浴衣の仕立てをさせていただきました。



ちょっと昔物のようでした。




とっても好きです。
大先輩の方の浴衣です。
合わせる名古屋帯もかがりました。
益々素敵かと！

総絞り浴衣

毎年浴衣を縫わせていただいています。

今年は、絞り浴衣を選びました。（お客様と私で）
この様に柄が縦になっている場合は、通常追っかけにします。



でもどちらを上前にするか、どちらを衿にするか、、、をまず考えます。


上前のおくみを決めました。



如何でしょうか？






柄の位置で雰囲気が変わるので、いつも勉強させていただいてます。

ありがとうございました。

藍染の着物

藍染の単衣の着物のお仕立てです。
検反した所、、反物の長さが１０メートルしか有りません。
身長の高い方ですので、折角なので当たり前の寸法にしたいと思い
相談かけました。

私が後2メートル有れば何とかします！と。

染め元にお願いして、2メートルの長さを追加で染めて貰いました。

やはりその時の染め具合で同じ色合いにはなりません。
承知でお願いし、さてそれをどこの部分にするかを相談。




追加して染めて貰った布を左見頃の後ろ裾からぐるっと前に掛けて使い、内上げで継ぐ事にしました！

着用すれば、背縫いや前見頃の　胸元が色が違うのもまたお洒落かと。



楽しみな着物が出来上がりました！

絞り浴衣

浴衣が続きます。
こちらは実家に長く反物のまま眠っていたという絞り浴衣です。
ちょっと前の物だとやはり反幅が狭いので、
裄が長い方だと幅が足りないのですが、
女並み寸法の方で助かりました。

絞り浴衣

絞りの浴衣の仕立てをさせていただきました。


細かい総柄でとても素敵なグリーンです。



残り布は出ないので、さらしの居敷当てを付けました。
絞りはどうしてもお尻が伸びてしまうので、さらしの方が良いと思います。

どうしても、染めむらが有りますので、、こちらもその辺を考慮しました。


身丈もいっぱい、裄もいっぱいに仕立てました。

レトロな浴衣

以前からブログを読んでいただいている県外の方からお仕事頂きました。

老舗のブランド浴衣でした。この細かい染めが凄いです。



長い間眠っていた反物なので、水通ししてもらい、さっぱりしてからお仕立てしました。
少しシミが有りましたが見えない部分になるべく入れました。

反物の幅がやはり狭くて、やっと裄が６６センチでいっぱいでした。
身長が高い方ですので身丈もいっぱいに。
共布の居敷当て、肩当ては取れないので、晒しにしました。



昨年はコロナの流行で、花火もお祭りも無くなってしまい、、浴衣を着れなかったんですが、いつか着れる日が楽しみです。とおっしゃっていました。

有松絞り 浴衣の裁ち方

とっても素敵なグラデーションの有松絞りです。



お客様は小柄で細身の若い女性です。
さて、、裁ち方です。問題は。

ごく普通なら「追っかけ」という手法ですが。。。

背縫いと思ってみてください。

①


②


こうも有り

③



これも有り

④


まずココで決めかねたので、お客様に声を掛け好みをうかがうことにしました。

そして並べ方が、④に決まりました。

そして、今度はおくみです。

A



B


Bになりました。

衿は、裁ちめを付けるか耳を付けるか？で全然違ってきます。








このようなグラデーション物もやり方ひとつで雰囲気が変わります。

色々な着姿を拝見するときの楽しみに、、

また反物を選ぶ時の参考になさってください。