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仕立物に「針」が入っていた!という実体験 [着物のあれこれ]

ここに書くべきか迷いましたが・・
こういう事もあるんだ、、、と投稿します。

実は先日、譲って頂いた男物の羽織を風通しして畳もうとしたら、、
なんと、裾から針が出ていたのです!
しかもかなり長く太い針です。危なかった!この針がもし誰かの体に刺さったらと思うと。。。
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これは取り出さないと!と思いましたが、、この針には「頭」が付いてる待ち針。

同接ぎの所を解いて、
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針を出しました。
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万が一、針が中に入ってしまっても、頭が無い針→つまり「縫い針」なら解かなくても外に出すことが出来ます。なので、私たちは「頭の付いた待ち針」は使いません。すべて「縫い針」で仕立てています。
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そして、私の修行中くらいから「検針器」という物がでており、仕立てあがった着物をその機械の上に置き、「ピー」と反応が有れば「針」が入っているのが分かるという、、、

私も勿論、仕立物が仕上がったら「検針器」にかけて確認します。安心してお渡し出来ます。
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色やけがありました。 [着物のあれこれ]

お預かりした小紋の反物によくみると「色やけ」がありました。

今回商店街のお店で特価品で購入との事で、お店には言いませんでしたが・・
多分販売する方もヤケが有るのには気づいていなかったでしょう。

仕立てる方は、やはりとても気になるので配慮しなくてはなりません。


多分お店の展示によるものかと思うのですが、少しなら残り布にしてしまう所ですが、あまり長さに余裕も無い物でしたので、一番目立たない部分へと使いました。

半分は、下前のオクミ。半分は下前の地衿です。

着用した時には全く見えない位置です。

お客様に説明して納得頂きました。

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写真は記事とは無関係です。
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検針器 [着物のあれこれ]

着物が仕立て上がって、仕上げも済み、お客様へ納品する前に必ず「検針器」にかけて、中に針が入っていないかを確かめています。

試験の時などは、いくら綺麗に仕立てあがっていても「針」が入っていたら不合格です。

アンティーク着物を着たときに、何かの感触があり確かめたら「針」が入っていたとびっくりした経験があります。入っていたとしたら、それは凄い危険な事です。

その検針器、10年以上使用していましたが・・・最近アダプターの差込部分なのか?どうも電源が切れたり入ったりで不安定でした。。。

先日スイッチを入れるも、ピーという音さえ出ない状態に。勿論ランプも点かない。こちらは平らに置いて、その上を畳んだ着物を通すという型でした。納める日は直ぐなのに困ってしまいました。十年以上使ってきたし、、仕方ないと思い今回はハンディータイプの物を注文しました。

届いてみると、ちっさ!凄いコンパクトでした。こんなに小さくて大丈夫?と思いながら・・・
今度は畳んだ着物の上にかざして動かし確かめるタイプ。

良いです!これ!試しに着物の下に針を置いてみたら、ピピーーと感度もよくて。
使い易いです。オススメです~

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洗い張りしての仕立て替え [着物のあれこれ]

洗い張りしてからの「仕立て替え」で出来る事

・お譲り着物など自分の寸法に合わない時に、自分寸法に仕立てられます。

・上前が痛んだり、汚れが有る場合、洗いで汚れなどが薄くなっていても「前身ごろと後ろ見ごろ」を交換できます。

・掛け衿が汚れていたら、地衿と交換出来ます。

★着物は、洋服と違って型紙で切り取らないので、余った縫い代も全て中に折り込んであります。

三世代に渡って、同じ着物を着たりするのは本当に可能です。

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こちらも、洗い張りして自分寸法に仕立て替えました。
やりくりしてとても綺麗な着物になりました。




洗い張りの八掛け [着物のあれこれ]

着物の仕立てで、一番細かくハサミを入れるのは

八掛け(裾まわしとも言います)

・袖口布
・衿先布
・裏おくみ
・裾まわりの4枚の布

に裁ちますので、洗い張りで解いて繋げた状態はこうなっています。

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そして、ヘラの時にミシン縫いをほどきます。

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洗い張りしての仕立て替えは、中々手がかかる仕事です。汗。


救い出した着物たち [着物のあれこれ]

先日近所の方が、奥さんの実家で箪笥ごと燃やされそうになっているたお舅さんの着物を持ってやって来ました。

「俺が着れる確かな物か見てくれ」という。

それがこちらです。

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泥大島のアンサンブル(本物)
絣柄のアンサンブル(絹)

正絹の長襦袢

写っていないけど袴もありました。

すべて、羽織ってみたら・・泥大島の着物だけ丈が少し短い。

身頃に内揚げが有るので、丈だしが可能そうです。

帯だけ新調して・・・

これらは一度洗ってもらう事にしました。
勿論安心な着物専用のお店に頼みます。

生きていたら100位の着物だそうです。
多分高齢になられてから仕立てたのでしょう~とても綺麗な状態でした。

来年のお正月に着るのが楽しみ!
と言うWさんです。

救ってくれてありがとうございます。
大切に着てくださいね。



洗い張りの状態 [着物のあれこれ]

着物を仕立て替える場合
洗い張りという専門の仕事があります。

私は市内の「紺米(こんよね)さん」にお願いしています。

東海道沿いで、昔から染物を扱っていたお店です。

このような状態で「洗い張り」出来た反物を受け取ります。

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紺米さんでは、着物を丁寧に解いて、元の長さに全部繋げて、洗い汚れを落とします。


それをぴんと張って伸ばし、乾かすのです。


このように繋げています。
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袖、見頃、オクミ、衿と繋げています。
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着物は型紙が無いですから。このようにまた一反の状態に戻ります。
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衿付けの部分、この「切り込み」を入れるだけです。
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二寸七分くらいです。


汚れたり、痛んだりした部分を、今度は違う場所にもっていく事も出来ます。
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昔は着物から~羽織り~半纏~布団~オムツ??~お雑巾~~と最後まで使用していたのです。

今は、要らないとゴミ袋へ・・・。(ToT)/~~~

もっと大切にして欲しいです。


本物の証拠 [着物のあれこれ]

着物の生地を見分けるのは、本当に難しいです。

良くお譲り着物などを・・・・「この着物は何ですか?」と聞かれて・・・。


大島ですね、村山大島ですね、泥大島ですね、信州紬ですね、塩澤お召しですね、、、などなど。。。はっきりわかる物は良いのですが、最近では織りのように見える印刷もありますし。。正絹か化繊か??も見分けがつかない場合も有ります。

「大島と言って戴いたんだけど・・違いますか?」

だから・・「うむーーー。分りません^^;」という時もあります。

仕立てをする時にこのような「証明書」が反物に貼って有ります。
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私は必ずお客様に着物と一緒に付けて納めます。

裏側には作者の名前もある場合があります。
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本物の証拠として、大切に保存して置いてくださいね。




美容衿・・お洗濯 [着物のあれこれ]

私の美容衿は「衿芯」をさらしで包んで縫いこんであります。背中の布はポリエステルです。

ネットに入れて普通にお洗濯してみました。(木綿やポリの半衿を付けたまま洗えます)

すると・・・・こうなりました。
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あれーーもうシワシワ。。ダメになったの??

大丈夫、のばしながらアイロンかけてくださいね。
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少し柔らかくなり・・さらしも少し縮むと思いますので、あまり頻繁に洗濯機には掛けないで気になる部分を石鹸をつけて洗えばそれで大丈夫と思います。
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美容衿・・冬仕様は? [着物のあれこれ]

残暑残る時には、ステテコ姿で失礼いたしました。

これから冬に向かってどうしたらいいの?と言う方に・・・

このような体にフィットする暖かい着物スリップがあります。
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これと組み合わせると、便利かと思います。
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今流行のヒートテックのシャツとスパッツでも便利。

替え袖を着物に付けておけば・・OK!
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気になる方は腰巻をしてくださいね。

あくまでも、気軽にお出かけしたい時用です。




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