振袖の袖丈をつめる。

時々、振袖の袖を詰めて欲しいと言う依頼が有ります。
ただ最近はレンタルが多いので、ご自分の振袖を持っている方は少なくなっているようです。

振袖の袖、一度切ったら戻りません。。袖が長いのが振袖ならではの風格。
でも当然ながら既婚者は着れません。結婚したら、振袖の袖は切りましょう的なお店の方針？

ただ、振袖をそのまま残し、娘さんやお孫さんが着れる場合が有り、、それは多くの方がママ振り袖と言って喜ばれているケース多いです。

今回の方、結婚されお子さんも生まれ、、男児のみ。親戚にも兄弟にも着る人は居ないんです。
とのお話。



この振袖切ってしまって良いのですかーー？？と何度も確かめました。

短くしたら、自分がこれからお宮参りやお祝い事に着ます！


という事で、勇気を持ってハサミを入れさせていただきました。




今回の場合、肩から袖に柄も続いており、そのままの状態で短くしました。

振袖の身幅をつめました

３０年近く前のお母さんの振袖を成人式に着ることになった娘さんですが、

身長はお母さんと同じ位ですが、細身です。

お母さんの振袖はとても大きく仕立てられて居ました。いくら補正をしたとしても、、
腰回りが２０センチくらい細いので、身幅をつめる事になりました。




脇縫いの所で、縫い込みました。裾のフキの一部分を解いて、閉じ糸を取りまして、
表と裏を縫い込み、裾の始末、フキを出して、綴じをして、身八つ口も止め直し、、中綴じです。




裄はそのままなので、、傾斜が大きくなってしまいました。
無理がありましたが、後は着付け師さんにお願いしたいと思います。

振袖の仕立て替え

コロナの影響を受けながらも
以前からお預かりした仕立物を進めていました。

三十年近く前の振袖を、娘さん用に仕立て替えです。
体格が違うため、洗い張りして頂き、、

大幅に寸法を替えました。

心配だったのは、絵羽物は縫い代部分には柄も切れていて色も入っていないかもしれない事でしたが、、

こちらの振袖は、耳の近くまで色が入っており助かりました。



悉皆屋さんが言うには、「仕立てがとても丁寧でしたよ！」とのこと。
解くのが大変でした。って

大手の呉服屋さんの振袖でしたからきっと腕のイイ方が縫われたのでしょうね。







何だか自分の仕立てを振り返る思いで、身が引き締まりました。

初心忘れず、仕立てをしなければと思いました。

刺繍半襟付け

とても素敵な刺繍半襟です。

こんなに豪華なのに、、襟元からのぞくのは。。

1,5から出しても2,0センチです。

しかも衿幅で折る部分をちゃんと見てどこの部分が出るのかを確認して
ここで良いかな～って悩みながら付けています。

振袖の袖丈をつめる

依頼を受けても

「本当に短くして良いんですか？」と何度も確かめます。

袖を切っても大丈夫な物と大丈夫じゃない物が有ります。
小紋調、無地調、なら大丈夫ですが、、
振袖全体に大きく絵羽になっているような場合は、
その全体のデザインを、袖を切ることによって崩してしまう事になります。
中途半端な着物になってしまうので、
お断りさせて頂きます。



このまま振袖として誰かに着て貰ってください。
とアドバイスしています。

本番の振袖で練習しました。

トルソーにバスタオルを巻いて・・

仕立て上がった振袖でやってみました。

帯の幅出しも均等にしなくてはです。（汗）



まだまだ課題はいっぱい。

恥ずかしながら、



載せておきます。。

ただ今練習中です。

私の親しい親戚の中で、唯一というか

母方の従姉妹（５５歳）の長女のＲ。

今度成人式を迎えます。和裁の道に入って４０年ですが、やっと親戚の女の子に振袖を縫える事になりました。お母さんより身長も大きく体格が良いので、思い切って洗い張りしてもらい・・・
仕立て変える事にしました。




内上げと言って、残った丈を腰のあたりで縫いこんでありますので、それを伸ばして出すことにより身丈８センチ大きくすることができました。

身幅も広くしました。勿論裄も長くします。

この夏「振袖着るの面倒だな～」と言っていたＲに、つい「おばさんが着せてあげるから、着て！」と言ってしまった立場上。。。

ただ今通っています着付け教室で、特訓うけています。（笑）



これは、私の振袖です。




本番までに上手になりますように。。。

振袖の仕立て替え

新年早々に楽しみな出来事がありました。

三日に実家へ行くと、叔母と従姉妹とその長女が来ていて・・

久しぶりに会うので近況報告！

長女のRは、大学一年生でこの日も課題を持ち込み・・・

どうも勉強が好きみたいです。張り切っています。

ただ来年の成人式の話題になると・・・

トーンダウン「振袖とか着たくない！」と言う。体格も良いので、従姉妹のを着せようとしたが多分自分にはその着物は小さいので気が向かないのだろう～。気持は分かる。

「羽織ってみようか！」と言って、持ってきた振袖を当ててみたら・・・




確かに身幅が足りない。身長も大きいからね～

そこで「大丈夫！Rの体型に合わせて仕立て替えしよう！」と提案。

R「大丈夫？出来るの？」

私「出来るよ！心配ないよ」

良く見たら、裏の八掛けにカビのような斑点が沢山。



洗い張りして、八掛けは新しくする事になりました。

母方の親戚には男の子が多い中、たった一人の女の子。

来年の凄い楽しみが出来ました！

久しぶりの総しぼりの振袖

一体何十年ぶり？というくらい久しぶりなお仕事です。


洗い張りした振袖をお預かりしました。

今はあまり目にしませんが、表布が伸びないように・・・ごく薄い布を表に裏打ちしてあります。




チャコやヘラもしにくいですが。。。





何か久しぶりなので楽しみな仕事です。

ふっくらとした膨らみがとっても可愛いです。



どんなコーディネートになるのか？
楽しみですね！

久しぶりの振袖

最近は、レンタルの振袖が当たり前のようになっていて・・

本当に久しぶりにお預かりしました。

友達の大切な姪っ子さんの物です。




私にも友達にも娘は居ないので・・
何となく嬉しい出来事です。

寸法を見るためにお会いした姪っ子さんは、大学生でなんとま～可愛らしい。
素敵なお嬢さんでした。

柄はお母さんと二人で選んだそうです。
絢爛豪華、宝尽くしでもあり～
とても楽しみです。

まずは、地伸しからです


背中、おくみ、脇、袖付け、掛け衿と全ての柄が合うように（絵羽）なっています。
娘さんの寸法を考慮しながら・・柄を合わせていきます。










表見頃がぐるり～っと縫い上がりました。



掛け衿です






裾にしつけをする所です。



これは袖付けの柄も合わせます。


長い袖です。２尺８寸です。
袖口布を付けました。




仕立て上がり、全体にたるみが無いか確認します。




長襦袢



この振袖と共に、Ｙ子さんのこれからの活躍が楽しみです。