伊勢型紙 本染め 浴衣

コロナ渦中です。今年は桜のお花見も出来ず、夏の花火も中止です。
いつもなら浴衣の仕立てがたくさん入ってくる今頃ですが、、、
仕立屋含め、着物業界大ピンチと思います。

だいぶ前に、量販店の既製品浴衣が大量に出回って浴衣の仕立てが無くなった時が有りました。

でも既製品浴衣って、中々自分の体に合うのが無いし、柄で選んでとんでもないサイズを購入して、着たらぐるぐる巻きに身幅が余っちゃった。。。着れない。。。というお客さんが直して欲しいです。と持ってきたミシン縫いの既製品。。直せないですよ～と言いながらも直してあげましたが。。

それで、最近は反物からオーダーで仕立てましょう～！
と頑張ってこられた浴衣の産地の皆さん！

盛りあがっている中でのコロナ騒動。
産地の皆さん頑張って欲しいです。

そんな心配の中で、浜松産地の浴衣をお預かりしました。
嬉しいです。しかも伊勢型紙を使用した本染めです。



大きな牡丹に、菱の模様は桜です。



飛び柄なので、柄の位置が難しかったのですが・・



仕立てさせて頂きました。

また浴衣で仲間で楽しく過ごせる時間がやってきますように！と願います。

東京本染め浴衣

以前投稿していた、浴衣の柄合わせの記事
おくみや掛け衿の柄を選ぶ事が書いてあります。

それを読んでくれていた方から、お仕立ての以来を頂きました。
ありがたい事です。



藍染の匂いがして、とっても素敵な綿絽の反物でした。洗濯による縮みの心配もありますので、まず悉皆屋さんで水通しして頂きました。

全体に蝶々が舞っていて、柄合わせの心配も無さそう～～って思いますが、
やはりよく見ると、蝶の中心部分が目立つ所であり、ポイントだと思いました。

そこで、まず前身ごろを決めました。

左胸のほうを賑やかに・・
ものさしあたりに衿が付きます。

こちらが後ろ見頃です。


その後、おくみの柄合わせ・・・
さてどれが良いでしょうか？反物を半分に折って選びます。耳を付ける。裁ち目を付ける。右側からとる、左側からとる。そんなこんなで、四パターンあります。









あまり蝶が詰まっていても重い感じがするので、空間も大事ですよ＝ってアドバイスさせて頂き、ご本人に決めて頂きました。

掛け衿になって・・やはり四パターン









さて、どちらを選ばれたでしょうか？

たかが浴衣、されど浴衣、、、浴衣なんて簡単でしょ？なんて事はないんです。
どちらの和裁士も、きっと悩んでいる柄合わせ。

今年の浴衣第一号縫わせて頂きました。
続きまして、、既に難しそうな反物を何反かお預かりしています。
またご紹介出来たら載せさせて頂きます。

毎年のお仕立て

ありがたい事に
毎年浴衣を縫わせて頂いてる方がたは買い物上手な方が多いです。

ネットで反物を探したり、着物イベントのお得品コーナーからとか


または長い間押入れにありました！という反物も。。



偶然にも同じブランドが続くことも～～

今年の浴衣仕立て

秋も深まっていく今日この頃ですが

今年の暑い夏中は、殆ど浴衣を縫っていました。






いつものように迷ったりしながら・・




後ろ


前


柄の配置は悩みますが、個人仕事が殆どなので・・

着姿を拝見出来る事も多く、色々と確認出来るのも嬉しい所です。

レトロチックだけど・・

母の実家から色々出て来ました～
と、着物や帯を沢山抱えてやってきたＮさん。
着付けの先生と一緒になって、着用できる物、出来ない物と仕分けました。
そんな中に、未仕立ての帯や反物もありました。

こちらの浴衣もそうです。昔っぽいといえばそうですが、レトロチックといえばちょっと素敵。
数年前の映画、海街ダイアリーの姉妹が着ていたような、そんな浴衣になりそうでした。



自分の浴衣は持っていないというＮさんにお仕立てさせて頂く事になりました。

どちらがいいかな？









とっても喜ばれたＮさん、今度の花火大会に着て行くそうです！

車椅子着物女子の浴衣

着物大好きなＡさん、夏は浴衣でお出かけします。


駅から電車に乗り、会社の納涼会のあるホテルまでお出かけ。

昨年から、二部式の浴衣に仕立てさせて頂いています。やはり着易さが抜群によくなったようです。


お気に入りの猫柄で、とってもガーリーと評判でした。

楽しみな浴衣

恒例になっています。
徳間ジャパンの演歌歌手「葵かを里さん」にプレゼント用浴衣を今年も縫わせて頂きました。
ファンの方と一緒に反物から選びました。

先日写真が送られてきまして、とってもお似合いなご様子でした。
ありがとうございました。

様々な浴衣

この夏縫わせて頂いた浴衣です。

初めて誂えますという男性も数名いらっしゃいました。
浴衣デビューを無事に済ませられた事と思います。




今まではずっとお母さんからのお譲り物を着ていたという娘さんもいらっしゃいました。





個性的な柄は、ぴったりはまる方に出会うと嬉しいですね。



雨の多い８月でしたが

みなさん楽しんでくれた事でしょう。

お盆前の締めくくり浴衣と帯

お盆前の最後の仕立ては
この博多帯と浴衣でした。

パリッとして、柄は宝尽くしの縁起物、
そしてこれだけのシールが帯の内側に貼られていました。

シールを剥がして、内側に折込み、千鳥がけをして縫いとめます。





浴衣は小紋柄で「紅型調・源氏物語」というラベルがありました。
本染（注染）です。
このような表記が有る場合は、納品の時にお客様にお渡ししています。



素材の表記もありますし、

洗濯のタグが付いているものは、下前の衿先近くに縫い付けます。



小紋柄なので、柄合わせで悩む事も無かったのですが・・・
横に伸びるツタのような柄を、繋げるように置いてみました。




浴衣と帯がとてもマッチしていると思いました。

レトロ感が素敵

ブログを見てくださっている方からの依頼でお仕立てさせて頂きました。

どうかすると、反物を持っていたが仕立てる機会が無かった。。

というような話しを聞きます。

今年はそのような浴衣に多く巡りあえたような気がしています。

Ｗさんの浴衣には、このようなラベルが・・・


個人的にもとっても好きな柄でした。鮫小紋のような細かい点々（表現が下手ですみません）で描かれた模様でした。


もう一点は、ツバメです。あちこちにツバメが気持ちよく飛んでいます。
すこし染めムラがありましたので、着て目立たないような位置に考えながら、配置を決めました。




この夏に、どちらも活躍されますように!